小指観音堂

“相川・小指地区集会所”から“小指観音堂”へ

宮城県石巻市に位置する相川地区・小指地区は2011年3月11日に発生した東日本大 震災の津波によって大きな被害を受けました。「 住民同士で集まる場が欲しい」という現地 の方からの依頼を受け、本プロジェクトは2011年6月、仮設相川運動公園団地に隣接す るかたちで相川・小指地区集会所(どんぐりハウス)を建設しました。 2016年に建設から 5 年を迎え、年月とともに老朽化が進行し、2017 年には借地契約の 期限を迎えるため、2016 年夏に相川・小指地区集会所の解体・移設工事を行いました。相川・小指地区集会所の移設先は、震災前は十一面観音が安置されていた場所であり、住民の方にとっ ては馴染みのある場所のため、名前を「小指観音堂」として改め、高台移転後の集会所や 復興のシンボルとしての役割を担っています。