発足にあたって

2011年3月11日、東北地方の太平洋側を中心に、かつて経験のない地震災害が発生しました。現地の状況が明らかになるにつれて、その被害の大きさ、問題の深刻さが伝わってきました。現在は多くのボランティア団体による生活復興のための様々な活動支援が行われていますが、今後はどこに何を支援するのかが問われてきます。

そこで東海大学チャレンジセンター 3.11 生活復興支援プロジェクトでは、学生を中心として、様々な問題の解決に向けてできることを考え、総合大学ならではの多様なヒューマンネットワークを有する本学だからこそできるUSR(大学の社会的責任)に取り組み、実践活動を提案し行います。

東日本大震災による津波では最大級の防潮堤が設置されていたにもかかわらず、甚大な被害が発生しました。また原子力発電所の事故による二次災害よって、今後の発電のあり方も問われるようになりました。

そのため今回は従来のような「被災地の環境を元に戻す」という復興ではなく、新たな発想での復興計画が必要となります。3.11生活復興支援プロジェクトではその課題に対する提案をし、エネルギー問題にとどまらず、資源循環、伝統文化や風土等の地域資産の尊重・活用をしながら現地住民の復興するための活動のサポートをする「持続可能な開発のための復興支援」を活動理念として定め、企画を進めていきます。