どんぐりハウス

初代プロジェクトリーダー 下田さんを中心とした初期メンバーが、アドバイザーである建築学科 杉本教授の協力のもと「住民同士で集まる場所がほしい」という現地の方の声を聴き設計・建設した応急仮設住宅です。震災が発生した2011年の5月に泊地区、6月に相川地区・小指地区に建設を完了し、地区の集会所として使用され震災直後のコミュニティを支えました。

このシステムは間伐材を利用し、応急住宅の様々な基準から規模は約9坪以下とし、建築システムには、90mm角で長さ3mの国産材を使い、ビス止めを基本とした「ウッドブロック構法」を採用しました。「どんぐりハウス」は9坪を3間×3間で計画し、住宅を始め、ボランテアセンターなど、多様な用途に活用できるオープンプランとし、応急住宅といえども、今度の震災の経験からエコシステムを備えた環境に優しい設備システムを同時に導入して、新たなライフスタイルを実現できる建築システムとしました。

またどんぐりハウスは、早期復興の願いを込め、山火事などにより森林が焼失した際、いち早く芽を出し森林を復活させる「どんぐり」にちなんで名付けられました。